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2021年09月12日

●ご信心を基に、正しい方向へ舵取りをさせて頂く                  

私が、高校に勤務させて頂いて2年目の夏の事です。1年目に受け持っていた、ある生徒の家が一家離散するという事態が起きました。生徒のお父さんは、事業の借金が膨らみ、息子2人と奥さんを残して行方不明になってしまったのでした。生徒はある日、家に帰宅しますと家は差し押さえられ、洋服や教科書やカバンなどに至る全てに差し押さえの札が貼られていたそうです。家の前には、借金を返済してもらおうと金融会社の方々が待っておられ、家に入ることもできない生徒は、夏休み中は友人宅へ泊めてもらい、衣食住の全てにお世話になっていたのです。

★生徒のお母さんは、「息子を連れて関東にいる親戚の家を頼ります」と言われたようですが、生徒は「学校に通いたい」と言って、一人大阪に残ったのです。休みが明けた9月になって、そのことが判明し、関係する先生達が集められ、今後のことを話し合うことになりました。

★ある先生が「伊藤さん、生徒を教会のお広前の一部分に寝かしてもらえないか?」と聞かれましたので、私は「私の一存では決められませんので、帰宅して教会長にお伺いさせて頂きます」と返事をして帰宅し、三代教会長先生に詳細を報告し、お伺いさせて頂きました。そうしますと、三代教会長先生は「衣食住の上で、いくらでもお世話はさせてもらえるが、今のその生徒さんの心持ちで、何もかも人にしてもらって、本当に本人の為になるのかなあ…」とおっしゃいました。

★翌日、学校の先生方に三代教会長先生がおっしゃったことを伝えますと、「その通りです。すべて世話をしてあげることばかりが、本人のためになるとは思えない。住み込みで働けるところを探しましょう!」ということになりました。先生方が多方面に働きかけて下さって、西宮で社員寮に住み込みで、働きながら学校へ通える場所が見つかり、そこへ移って生活することになったのです。生徒さんは、初めは両親に対して不平不満がありましたが、段々と考え違いをしていたということが理解出来、自ら望んで転校し、母親の近くに住み、定時制の学校に通いながら働きました。そして、さらに夜間の大学に進学することが出来、昼間は学校の事務職員として働くことが出来たのです。便りを頂きますと、そこには「あのことがなければ、私の人生はより一層間違えた方向に行っていたかもしれません。あのことがあってよかった、と思えるようになりました…」と書かれており、大変有難いことに気付かれたことを喜ばせて頂いたことでした。

★人生に於いて、様々な事が起こってきます。その瞬間その瞬間、正しい方向へ導いて頂けますよう、ご信心を基に進ませて頂きましょう。
【金光教阿倍野教会 日参と聴教 おかげは足運びにあり】

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posted by 金光教阿倍野教会 at 05:42 | 令和3年の「み教え」