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2020年11月26日

●本当の剛さとは…

「論語物語」という本の中に収められているお話です。

★ある時、孔子が「剛(つよ)い人間がいない…」と嘆いていました。すると、それを聞いた門人達は皆、申棖(しんとう)という者を思い浮かべました。申棖(しんとう)は大の負けず嫌いで、議論になると先輩であっても遠慮せずに相手を圧倒し、思う存分のことを言ってのける門人でした。申棖(しんとう)のことを言うと孔子は、「申棖(しんとう)は剛くはない。欲が深い。」と仰いました。門人は「申棖(しんとう)は、お金に対して冷淡であり、金銭欲もないし、欲があるとは思えません。」と答えますと、孔子は続けて、「私は申棖(しんとう)こそ、誰よりも欲が強いと思う。金銭がほしいばかりが欲ではない。欲は様々な形で表れる。申棖(しんとう)は負けず嫌いで、我執が強いというのもその一つである。欲というのは、人に克とうとする私心を指している。天の道理に従って、金を貯めるのは欲とは言わない。それに反して仮に、金銭に対して冷淡であったとしても、私心にかられて人と争うのはまさに欲である。申棖(しんとう)は欲がきつい。欲がきつくては剛いとは言えない。剛いというのは、人に克つことではなくて、己に克つことである。素直に天地の道理に従って、どんな難儀な目にあっても、安らかな心を持ち続けることである。」と門人達に説いて聞かせたのでした。

★人に勝とうとすることは、我情我欲であり、本当に剛い人間というのは、不成心(不平不足の心、仕返しの心、我情我欲の心、疑う心…)を去り、自分に打ち克つことができる人なのですね。自分に打ち克つというのは、どんなことが起きてきても、和らぎ喜ぶ心を持ち続けて、難儀や辛苦に打ち克つことであると教えて下さっているのです。そのためには、現在与えて頂いている環境に対して、不平不足を思わずお礼を申しあげる稽古をさせて頂くのです。神様を目当てにして、自分の心を向上させることに焦点を当てる事が大切です。また、分相応な生活を維持するにも、自律自戒をして我欲に負けないことが必要です。不成心というのは、毎日心に沸き起こってくる雲のようなもので、いつ出てくるやらわかりませんから、日々み教えを頂いてその雲を取り払って頂くのです。そのように、心にある雲を取り払って、生活させて頂くことが心行となるのです。
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posted by 金光教阿倍野教会 at 05:39 | 令和2年の「み教え」