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2021年11月28日

●信心して生まれ変わる

 山階氏は、10代の終わりに家出をし、30年間以上も実家に帰らず、音信不通となっていたお方でした。若い頃に実母を亡くされ、義理のお母さんは、実の子(義理の弟さん)ばかりを大事にし、自分は疎んじられていると思い、恨みを募らせていたのです。成功して、親を見返してやりたいという一心で、小さな鉄工所を営んでおられましたが、いつしか多額の借金を抱えてしまわれたのでした。

★49才の時に伊藤ハル刀自(二代教会長伊藤コウ師のご母堂)にお導き頂かれ、「何十年も音信不通になっているとは、親はどれほど心配されていることでしょう。それは親不孝の極みです。そこにあなたが結構にならない元があるのです。根性を改めなさい!親の御恩の分からない人間に、どうして天地の親神様の御恩が分かるでしょうか!相手がどうあろうと、親は親です。まず両親にお詫びに行かせて頂き、安心して頂きなさい。これからは、親孝行させて頂けるように改まりなさい。」と熱心にみ教え下さったのでした。

★成功して故郷に錦を飾り、親を見返したいと思っていた山階氏にとって、それは、どれ程のご修行であられたことでしょうか。しかし山階氏は、ハル氏のみ教えを素直に頂かれ、早速実家に戻られお詫びをされました。しかし、何十年も心が離れてしまった状態であった為、なかなか信用して頂くことが出来られませんでした。その中を、「親孝行出来ますように。」とお願いされながら、どこまでも真心で孝養を尽くされたのです。

★山階氏は、一心にお詫びをなさり、「私は鉄材によって生かされている」と、道に落ちている古釘さえも拾って拝んで押し頂くように変わってゆかれ、身を粉にして働かれました。鉄工所は10年の間に目覚ましい発展を遂げ、従業員100名を超える大きな工場に発展し、繁盛のおかげを頂かれたのです。また、家を新築なさる時には、お義母さんに安心して喜んで過ごして頂けるようにと、一番日当りの良い部屋を用意なさるなど、親孝行の生き方に生まれ変わられ、会社の後継は、義弟に任されたのでした。

★『人間は死ねるからありがたい。信心しておかげを受ければ生まれ変われるからなあ。この生まれ変われるような信心をせねば、ご信心がご信心になるまいが。』

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