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2020年01月21日

●剛い人とは…

ある時、孔子が「剛(つよ)い人間がいないなぁ」と嘆いていました。すると、それを聞いた門人達は皆、(しんとう)という者を思い浮かべました。(しんとう)は大の負けず嫌いで、議論になると先輩であっても遠慮せずに相手を圧倒し、思う存分のことを言ってのける門人でした。(しんとう)のことを言うと孔子は、「(しんとう)は剛くはない。欲が深い。」と仰いました。門人は「(しんとう)は、お金に対して冷淡であり、金銭欲もないし、欲があるとは思えません。」と答えますと、孔子は続けて、「私は(しんとう)は誰よりも欲が強いと思う。金銭がほしいばかりが欲ではない。欲は様々な形で表れる。(しんとう)は負けず嫌いで我執が強いというのもその一つである。欲というのは、人に克とうとする私心をいう。私情にかられて人と争うのはまさに欲である。欲がきつくては剛いとは言えない。剛いというのは、人に克つことではなくて、己に克つことである。素直に天地の道理に従って、どんな難儀な目にあっても、安らかな心を持ち続けることである。」と門人達に説いて聞かせました。

★本当に剛い人間というのは、どんなことが起きてきても和らぎ喜ぶ心を持ち続けて、難儀や辛苦に打ち克つことであると教えて下さっているのです。そのためには、現在与えて頂いている家庭や職場で、自分の心の中に深山幽谷を作り、人や物や出来事に対して不足に思わず、不自由を行とさせて頂くことが大切です。また、分相応な生活を維持するにも、自律自戒をして我欲に負けないことが必要です。そうして、与えて頂いた環境を喜ばせて頂き、自己顕示欲を出さないで生活させて頂くことが心行となり、自分に打ち克ってゆき、我情我欲を取り去ってゆくことができるのです。

★日々の生活で耐えて打ち克つべきこと
1)冷たさ(社会の冷たさ、人情の冷たさ、冷遇)
2)苦しさ(苦労、辛さ、痛さ)
3)煩わしさ(忙しい時に更に煩わしいことが起こってきたりする折にも、心穏やかに平常心で。)
4)暇な時間(今何をしなければならないか考え、普段出来ない整理整頓や掃除など、自ら時間を有意義に使わせて頂く。)
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posted by 金光教阿倍野教会 at 05:54 | 令和2年の「み教え」