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2017年01月05日

●惜しみない親切とは

 二代教会長伊藤コウ師のお結界に、あるご婦人がお届けに来られました。「母が嫁入り道具に持たせてくれた大切な着物をある人に貸したら、一年経っても返してくれません。それが元で夫婦で喧嘩になり、困っております。どうぞ返して頂けますように」というお願いでした。

★そこで、コウ師は「人に物を貸す時は、あげても惜しくないかということを考えてすることですよ。相手が着物を貸してほしいと要求してこられて、この着物をあげたとしても惜しくないなら、貸してあげられたら良いのです。けれども、あげてしまうのは惜しい。何かの折に、その着物を着て親の家に行ったら、親はいつまでも大切にしてくれていると安心する。だから、この着物は私の手元から、離すことはできないと思うのだったら、絶対に貸したらいけません。しかし周りを見回してみて、戦争であちこちに焼夷弾が落ち、多くの方が焼け出されて難渋しておられるこの世の中に、こんなきれいな着物はもう要らない。あの家が生活に困っておられるのだから、この着物も焼けてしまったと思えば惜しくない。これが先方さんのお役に立って、助かって頂ければそれで良い、と思えるなら、貸してあげたらよろしい。そこをこのお道ははっきり教えて下さっているのですよ」とお話し下さり、ご信者は得心して帰られたのでした。

★相手に助かってもらいたいと思う一方で、心のどこかに「礼を言ってほしい、恩にきてほしい」という気持ちがありますと、惜しいという気持ちが出て来て、自分の心も悩ませ、めぐりを積むことになります。本当に心の底から相手の事を願わせて頂きますと、おかげとなっていくのです。『たらいの水の信心』とみ教え頂いておりますように、その人からではなくとも、他所から返して頂けるのです。分相応を心がけ、日々み教えを頂き、身近なところから心の持ち方を稽古させて頂くことが大切ですね。

【金光教阿倍野教会 日参と聴教 おかげは足運びにあり】

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posted by 金光教阿倍野教会 at 05:37 | 平成28年の「み教え」